不登校新聞

創刊号(1998.5.1)

【親の思い】いじめからの生還

2020年03月09日 10:39 by koguma
2020年03月09日 10:39 by koguma

 当時、知覧中三年生だった村方勝己君がいじめによる自殺をした。勝己君は、あしかけ二年にわたって執ように暴行を加えられ、恐喝されていた。勝己君はこのいじめに絶望した。

 勝己君は、ほかの多くの子どももそうであるように、いじめから逃げる方法を知らなかった。毎日暴行を加えられ、パシリにされ、それに必死に耐えた。学校の教員はだれも勝己君を救おうとはしなかった。グループの少年たちは、被害者やまわりの子どもたちが、絶対学校に訴えないことを知っていた。教員も見てみぬふりをした。担任は、学校では有名な体罰教師で、勝己君を殴っていた。

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