8月、毎年発表される文科省による学校基本調査速報が出た。小・中学校の不登校者数は、2年連続で増加して12万9000人となった。「2年連続」というと少ないようだが、この数年の傾向を見る必要がある。まず02年から4年連続で微減していたのだが、これはこの年の協力者会議で「学校復帰に何らかの働きかけをすべきである」との国の方針が出て、熱心な不登校減少政策が各地でとられた影響が大きかった。
その後06年にいじめ自殺が相次ぎ、登校圧力がややゆるんだのか、学校ストレスの増加か、ここ2年増加したという流れである。中学生の不登校率は、調査開始以来、41年間で過去最高となった。
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