今年もっとも印象的な出来事の一つは、秋葉原での無差別通り魔事件ではなかったかと思う。そのほかにもJR荒川沖駅や八王子でのいわゆる通り魔事件が印象に残った。
大多数のマスコミは「誰でもよかった」と共通の報道をしていたが、はたして共通するのはそういう突発的な感情だったのか。殺傷事件の背後にある「誰でもよかった」という心理には、私たちのなかにもある誰かからの存在の承認とか、誰かから愛されたいという心情と相反するものがあったのではないか。
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