2008年10月3日、千葉県にある不登校の子どもを持つ親の会のメンバーが「ワーカーズコレクティブ風車」(以下、風車)を立ち上げた。
そもそも、「ワーカーズコレクティブ」とは組合員が資本と経営権を所有し、労働に従事して報酬を得る経営事業のこと。この事業の運営主体となるのは、不登校経験者やひきこもり、また障害を持つ若者と親の会メンバーなどだ。
社会全体に「生きづらさ」が蔓延するいま、どんなに努力を重ねても「働く」ということに違和感を感じる若者は多い。そうした若者をめぐってはひきこもりやニートなど「働いていない」という現象面だけを抜き取られ、社会問題として取り沙汰されることも多く、結果、多くの若者が働けないことを個人の問題として帰結してしまうことも少なくない。
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