連載「不登校の歴史」


 前号で、全国ネット夏合宿松江大会で、韓国と日本の不登校の若者どうしのシンポジウムを紹介したが、この世紀末1999年は、日本のフリースクールの子ども・若者が、世界のフリースクールの子ども・若者と出会い、つながりあう大きな一歩の年となった。

 松江大会の一カ月前、東京シューレの子どもたち15名と親1名、スタッフ3名が、イギリスのサマーヒルスクールを訪れた。7月21日から8月2日まで、「International Democratic Education Conference(略称IDEC・アイデック)」参加のためである。IDECは直訳すると国際民主的教育大会となるが、そんな固いイメージではない。世界各地から、フリースクールの子ども・スタッフ・親・ホームエデュケーション家庭・研究者や教師などが集まり、講演、シンポジウム、ワークショップ、パフォーマンス、遊び、会議などを通し、のどかに、なごやかに交流している。それ以前には、1993年に、子ども中心の教育に関する国際的な集まりがあったが、参加者のほとんどが学者で、内容も抽象的な理論が多く、実際に子ども中心でやっている人たちにとってはおもしろくなかった。そこで、実際にフリースクールをやっている人、スタッフたちが集まり交流したのが始まりである。


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