今回はオタク研究家として名高い岡田斗司夫さんに若者編集部が取材した。岡田さんには、不登校や学歴について、オタクの定義についてなどをうかがった。
――不登校や学歴について、どう考えられていますか?
まず大前提として僕は当事者じゃないですから、自分の娘に言ったことや考えていることを話します。
親世代の人は「可能性に向けてチャレンジを」とよく言います。具体的にはよりいい学校への進学を、と言うでしょう。僕も10代のときはそう言われました。というのも、親やそれより上の世代の人は「早く働いて一人前になる」というのが喫緊の課題で進学なんてぜいたくな話だったんです。それが僕の時代になると、進学はぜいたくなものではなくなった。けれども親が言うから仕方なく学校に通うわけです。僕はすごく熱心にサボる学生でしたけど(笑)。
いま19歳の娘もサボりたがってます。すごくわかるのは学校のなかって、すごく気を使うし、空気を読み続けなきゃいけないでしょ。でも、なんせこんな親ですからね。娘がふつうの人生を歩めないのは、小学生のときからあきらかでした(笑)。これは申し訳ないですよ。まあ申し訳ないと思うだけで終わりですが(笑)。
一方で、子を持つ身としては「学歴も便利だよ」とも思います。もちろん、手に職を身につけるのでも、いっしょです。ここで注意したいのは「人生を保障される学歴」というのは、かなりの高学歴だということです。
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