1999年は、流行語大賞トップテンに「学級崩壊」があがるほど、教育界の状況はよくなかった。不登校は増加の一途を辿り、小中学生年間30日以上の欠席者(病気・経済的理由を除く)は13万人を超えた。ひきこもりや家庭内暴力の相談、また医療にかかる子どもが増えた、と実感した年でもあった。
とりわけ、スクールカウンセラーの指示で、病院に子どもを連れていく親が多くなり、結果として投薬や入院する子が増えた。スクールカウンセラーは対応できそうな子どもについてはカウンセリングの日程を組み、ひきこもり、家庭内暴力、神経症、昼夜逆転、拒食過食、多動など、異常に思え手に負えないと感じる子どもについては、「病院に行ってください」と親に言っているように、私たちの眼にはうつった。
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