ジヴァンシィのシックな黒いドレスに身を包んだオードリー・ヘップバーンが、ティファニーのショー・ウィンドウを眺めながら、クロワッサンを口に運ぶ--。これは映画『ティファニーで朝食を』の冒頭のワンシーンである。すでにご覧になった方も多いであろう。

 カポーティは『ティファニー』の原作者としても名高く、一般的には都会的で洗練された作家として認知されている。しかしながら、その裏に潜む彼のもう一つの表情に近づきたいのだとすれば、ぜひ本作を手に取ることをお勧めする。


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