親に「死にたい」とくり返し言っていた時期がある。そのころは自分の置かれた状況にどうにもガマンならなくて、とにかく何かを憎みたかった。友だちは1人もいなかったし、私の家族は軒並み、私の言動に愛想を尽かして距離を置いていた。

 それでも私を唯一かばってくれたのが母親だった。母親は私にとって世界で一番近しい存在だった。だからこそ、憎しみの矛先が母親に向かった。

 「どうしてこんな私にしたんだ」と言いたくて、いろいろと趣向を凝らして母親のことを苦しめていた。そのうちの一つが、「死にたい」と泣きつくことだった。母親を傷つけることで、私をこんなふうにした「みんな」に復讐したかった。

 落ち込みは夜中になるとやってくる。母親が寝る部屋に押しかけて「死にたい、もう楽になりたい」と何時間も泣きわめいた。


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