不登校新聞

247号(2008.8.1)

論説 改正少年法の「偽装」 多田元

2014年08月27日 14:53 by 匿名
2014年08月27日 14:53 by 匿名


 2004年2月大阪地裁所長が襲われ、重傷を負った強盗致傷事件で当時14歳の少年が犯人として逮捕された。この事件について大阪家裁は「少年が犯人であるとは認められない」と判断していたが、最高裁も7月11日、大阪家裁の不処分決定を支持した。少年の「無罪」が確定したことを意味する。

 この事件は、少年のほか成人2名、少年の兄A16歳、13歳少年Bが共犯者とされたが、すでに成人2名については無罪判決が確定していた。また、少年の兄Aについては少年院送致の保護処分決定があったが、その後、家裁で保護処分取り消し決定が出され、現在、検察官の抗告受理申立により高裁で審理中である。今回の最高裁決定は、検察官の有罪の証明が完全に破綻したことを明らかにしたため、Aについての高裁審理にも影響が及ぶと予想される。
この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

不登校新聞の創刊に至った9月の事件

193号(2006.5.1)

学校基本調査速報に見る、強まる投稿圧力 内田良子

201号 2006/9/1

論説 “心の非暴力”を 森英俊

202号 2006.9.15

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

625号 2024/5/1

「つらいときは1日ずつ生きればいい」。実業家としてマネジメントやコンサルタント…

624号 2024/4/15

タレント・インフルエンサーとしてメディアやSNSを通して、多くの若者たちの悩み…

623号 2024/4/1

就活の失敗を機に、22歳から3年間ひきこもったという岡本圭太さん。ひきこもりか…