2004年2月大阪地裁所長が襲われ、重傷を負った強盗致傷事件で当時14歳の少年が犯人として逮捕された。この事件について大阪家裁は「少年が犯人であるとは認められない」と判断していたが、最高裁も7月11日、大阪家裁の不処分決定を支持した。少年の「無罪」が確定したことを意味する。
この事件は、少年のほか成人2名、少年の兄A16歳、13歳少年Bが共犯者とされたが、すでに成人2名については無罪判決が確定していた。また、少年の兄Aについては少年院送致の保護処分決定があったが、その後、家裁で保護処分取り消し決定が出され、現在、検察官の抗告受理申立により高裁で審理中である。今回の最高裁決定は、検察官の有罪の証明が完全に破綻したことを明らかにしたため、Aについての高裁審理にも影響が及ぶと予想される。
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