8月30日~31日にかけて、「登校拒否・不登校を考える夏の全国大会2014」(以下、全国大会)が埼玉県で開催され、2日間で460名以上が参加した。
全国大会は今年で25回目、節目の年を迎えた。毎年開催する上で首尾一貫こだわっているのが、「子ども・若者から学ぶ」という視点だ。第1回大会(1990年)より、不登校の子どもの気持ちをまず聞く、というスタンスを貫いている。今回の子ども・若者シンポジウムでは東京、大阪、福井、千葉の4都府県から4名の若者が登壇した。不登校のきっかけや年齢だけでなく、不登校期間中のすごし方や「不登校その後」のありようもじつにさまざまだ。
小林薫さん(千葉県)が不登校になったのは中学2年生。以来13年間、フリースクールなどにはいっさい通わず、家を中心にすごした。4年前からは同県の嘱託職員として働き、現在は「フリースクール・ネモ」(同県習志野市)のスタッフを務める。家を中心にすごしたことについて「本を読んだり、舞台を観に行ったりと、私の今の根っこをつくるうえで必要な時間だった」と振り返る。
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