不登校新聞

396号 2014/10/15

親に聞く不登校 息子が教えてくれたこと

2014年10月15日 12:09 by kito-shin
2014年10月15日 12:09 by kito-shin


 山口県下関市で親の会「虹の会」の世話人をしている山田廣子と申します。
 
 息子の不登校は高校1年生の連休明けからです。その日からぱったり行かなくなりました。「学校へは絶対に行くものだ」と私は思っていましたし、たいへん気が動転しました。また当時は不登校が学校に1人か2人程度だったこともあり、本当に孤独感と言いますか、誰にも相談できない状態が続きました。
 
 高校2年生の時、学校から精神科医を勧められました。担任への義理もありますし、「もしかしたら精神に異常があるのかも」と私が思っていたのもあります。医者に行くと、さまざまなことを聞かれて注意を受け、「このままでは社会人にはなれない」と言われました。そして「薬が必要だ」と。私が「息子は飲まないと思いますが」と言っても、「だましてでもいい」「ジュースやご飯に混ぜてでもいい」とお話していました。「これはおかしい」と思って薬は飲ませなかったです。
 
 そんな息子ですが、たいへん苦しい時期を経て、私にたくさんのことを教えてくれました。ある日、息子が人前でお話するとき、自分の不登校をふり返ってこう言いました。

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