不登校新聞

396号 2014/10/15

親に聞く不登校 娘も私もがんばり続け

2021年12月20日 11:12 by kito-shin
2021年12月20日 11:12 by kito-shin


 現在中学3年生の娘が不登校をしたのは中学1年生のとき。合唱コンクールでピアノ伴奏を引き受けたことがきっかけでした。
 
 伴奏はすすんで引き受けたわけではありません。娘は部活動も忙しく、練習時間が持てないので不安だったそうですが、ほかに習っている人がいないという理由で決まりました。その不安は最初の練習でいきなり的中してしまいます。練習中に伴奏が止まったとき、一部の女子生徒から「全然だめじゃん」という声が飛んだそうです。
 
 そのうち娘は学校に行くと、頭が痛い、お腹も痛いと訴えるようになり、丸一日、学校に行ける日がなくなっていきました。
 
 「不安を感じている」と娘から聞いたのは合唱コンクールの直前です。話を聞いて、私は娘を励ましました。「大丈夫」「がんばろう」「最後までやりきろう」、それが娘の自信につながると思ったからです。
 
 合唱コンクール当日、大きなミスもなく娘は伴奏を弾き終え、明るい笑顔を見せてくれました。しかし代休明けの登校日からまったく起きて来なくなったんです。その日は頭痛と微熱があり、休ませました。しかし次の日も同様。私が布団から無理やり起こしても、着替えも食事もできない。

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

「あなたは誰より大切だよ」不登校を経験した4児の母が、あのころ一番欲しかった言葉【全文公開】

624号 2024/4/15

「僕、先週死んじゃおうかと思ったんだよね」小5で不登校した息子の告白に母親が後悔した対応

623号 2024/4/1

「原因を取り除けば再登校すると思っていた」不登校した娘の対応で母がしてしまった失敗から得られた気づき【全文公開】

623号 2024/4/1

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

625号 2024/5/1

「つらいときは1日ずつ生きればいい」。実業家としてマネジメントやコンサルタント…

624号 2024/4/15

タレント・インフルエンサーとしてメディアやSNSを通して、多くの若者たちの悩み…

623号 2024/4/1

就活の失敗を機に、22歳から3年間ひきこもったという岡本圭太さん。ひきこもりか…