10月27日、下村博文文科相が川崎市子ども夢パーク内のフリースペース「えん」(運営・NPO法人フリースペースたまりば)を視察した。文科相は子どもたちの活動を視察。「不登校児をムリに学校へ戻すのではなく力を発揮できるようにしなければならない」と発言。さらにフリースクール等の政策については「かつてないほど抜本的に取り組みをすすめたい」と語った。視察を受けた「フリースペースたまりば」の西野博之理事長は「こちらがビックリするほど踏み込んだ質問が多く、本気で取り組んでいく覚悟を感じた」と話す。
また文科相は10月18日の記者会見などで、今後の取り組み予定を明らかにした。今後、フリースクール政策、不登校政策について、同時期にそれぞれの検討委員会、フォーラムが開催される。文科省が主催する「フリースクール等フォーラム(仮称)」は11月24日に開催。内容は文科相のあいさつ、事例発表など。一方、不登校に関するフォーラムは11月28日を仮日程として準備がすすめられている。その後は、年内にフリースクール等の検討委員会、不登校の有識者会議を設置。フリースクール等の検討委員会は来年5月~6月に中間まとめを発表、来年末には最終報告が発表される予定。不登校の有識者会議についても同時期の発表が予測される。
関係者は中間報告によって支援策の方針、大枠が明らかになり、早ければ再来年度の文科省概算要求にも反映されると見ている。
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