不登校新聞

398号 2014/11/15

【記事予告】「依存も生きる作法」雨宮処凛

2014年11月14日 16:13 by kito-shin
2014年11月14日 16:13 by kito-shin

雨宮処凛さんへの取材のようす

 私は「自由の森学園」というオルタナティブな学校を卒業しその後、数年間ずっと自分の「所在なさ」を感じてきた。家にも大学にもどこにも、自分が居ていい場所、存在することが当たり前であるような場所はなかった。「なにかおもしろいこと、充足できる場所はないか」と砂漠にオアシスを求めるようにさまよった。別の大学に潜り込んだり、片っ端から講演会に出かけたり。傍からみれば「インテリ・リア充」っぽく見えたかもしれないが、必死だった。私は自分のアイデンティティーを自分自身でつくり出すことができない。「誰か」や「なにか」に自分の一部を仮託して、そこで充足感を得なければ生きていけない。
 
 結婚し、33歳になっても、基本的には変わらない。いつもなにかに飢えている。アニメ、ゲーム、文芸などのサブカルの最新作を追い続け、「新しいもの」を認知し続けたい。現状に満足できない。同僚たちにはそれを感じない。こんなに飢えているのは私だけなのか?
この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

『不登校新聞』のおすすめ

624号 2024/4/15

『不登校新聞』のおすすめ

623号 2024/4/1

編集後記

623号 2024/4/1

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

624号 2024/4/15

タレント・インフルエンサーとしてメディアやSNSを通して、多くの若者たちの悩み…

623号 2024/4/1

就活の失敗を機に、22歳から3年間ひきこもったという岡本圭太さん。ひきこもりか…

622号 2024/3/15

「中学校は私にとって戦場でした」と語るのは、作家・森絵都さん。10代に向けた小…