連載「発達障害の息子と歩んだ16年」vol.2


今号も引き続き、発達障害の子を持つ宮澤るりさんのお話を掲載する。

――お話をうかがう前に、宮澤さんがインタビューを受けることについて、お子さんはどう感じてらっしゃるのでしょうか?
 今回のお話をいただいたとき、率直に息子に聞いてみたら「僕はかまわないよ」って言うんです。私が息子のことを語る部分もあるので、原稿は息子にも見てもらっているんですが、「とくに問題はない」と。
 
 やはり親ですから、つい心配が先に立ってしまうので、何度か聞いちゃうんですよね。初回の原稿を見せたとき、これで本当によいの? お母さんの名前が出たらすぐわかると思うよと…。「うん、別にいいよ」「それはなんでだろ?」「え、僕は高機能自閉症のこと、きらいじゃないから」って…。グッと来ました。
 
 そして、「やっと"みんな”が発達障害のことを真剣に考えてくれるようになったのか」と、うれしそうに、大人っぽくつぶやいたこともイコールとしてつながりました。発達障害児の親として、子としての肯定があらためてあきらかな証となった気がしてます。
 
――宮澤さんご自身の気持ちとしてはどうでしょうか?
 正直に言えば、活字になる不安みたいなものはありました。私の話が意図しないかたちで一人歩きして伝わってしまわないだろうかと。もちろん、私自身もいろいろな葛藤を経て今があるわけなので、ていねいに語っていきたいと思っています。
 
 でも、それ以上の想いとして、発達障害の子を持つ親の気持ちを語ることで同じ立場、とくに発達障害の「告知」に悩んでいる親の方の気持ちが少しでも和らぎ、また勇気を持ってもらえるような手助けができれば、と思っています。


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