不登校新聞

230号(2007.11.15)

無条件で生きさせろ!雨宮処凛さん

2014年12月24日 15:35 by 匿名
2014年12月24日 15:35 by 匿名


 今回は07年11月4日に行なわれた集会「無条件で生きさせろ!~不登校・ひきこもりから"働く”を考える~」(主催・全国不登校新聞社)の抄録を掲載する。講師に雨宮処凛さんをお招きし、子ども時代のいじめられた経験や現在、若者の労働問題にとり組むようになったきっかけなど、お話しいただいた。なお、いじめ体験の話については紙面幅の都合上、割愛した。

――若者の雇用問題にとり組んだきっかけは?

 いろんなことがきっかけになりましたが、大きかったのは私と同じように生きづらさを抱える人たちを取材していたことです。

 統計を見ると、2002年から20代の死因のトップはずっと自殺です。05年には30代の自殺率が過去最高を記録しました。交通事故より病気よりも自殺が身近なのが若者の現状です。どうしてこんな状況になったのかという疑問が自分の経験からもあったわけです。私自身、19歳から24歳までフリーターをしていましたが、よくクビにされてました。そのたびに自分としては傷ついてました。何が自分に足りないのか、どうして自分はダメなのか、次から次へと自己否定のスパイラルに落ちていく。自分が高卒だからか、大学受験で2浪したからか、中学生時代にいじめられたからか、どう考えても答えがでない。出口がまったく見えず、オーバードーズやリストカットをくり返す日々を送っていました。その後、作家になって取材をすると、同じように苦しんでいる人が本当に多いことに気づかされたんです。

 若い世代のボロボロに 

 
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