不登校新聞

338号(2012.5.15)

研究論文『Fonte』分析から見えてきたこと

2013年07月30日 12:15 by kito-shin
2013年07月30日 12:15 by kito-shin
◎最多キーワードは「学校」



 私は中学のときにいじめを受けて不登校になりました。その後いろいろ寄り道をして、心理系の大学院を修了しました。
 
 不登校について思うのは、「学校に一時的に通わないという経験が、なぜ本人や家族にとって非常に大きな問題となるのか。そして長い間に渡る生きづらさを与えるのか」ということでした。不登校の当事者の「語り」を分析することで、「生きづらさ」を理解するヒントが見えてくるのではないかと思い、研究テーマとしました。
 
 『不登校新聞』(現『Fonte』)は、私が不登校を始めたころに創刊され、母親が愛読していていました。当時の私は「不登校」という文字すら見るのがしんどかったのですが……。今回、不登校当事者の語りを研究するにあたり、当事者の声を発信する唯一の全国紙である『Fonte』は最適な資料であると考えました。
 
 今回の研究では『Fonte』に掲載された不登校経験者とその母親、父親の手記などの記事を電子テキストにしたものを分析対象としました。
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