不登校新聞

229号 2007.11.1

こわれ者の祭典代表 月乃光司さんに聞く

2015年01月08日 14:54 by 匿名
2015年01月08日 14:54 by 匿名


 「ひきこもりになってよかった!!」「アル中でありがとう!!」と詠う月乃光司さん。月乃さんはみずからの経験を詩にしたため、イベントや「こわれ者の祭典」で朗読している。今回は、月乃さんに、これまでどんな経験をされてきたのかをうかがった。

――現在の活動内容を教えてください。
 私たちがとり組んでいるのは「こわれ者の祭典」です。「こわれ者の祭典」は02年に新潟からはじまった「病気」の体験発表&パフォーマンスイベントで、これまでノイローゼ、うつ、過食症、ひきこもり、脳性まひ、リストカット、自殺未遂、パニック障害、性同一性障害などの体験者が出演しました。基本的には「病気」でどう苦しみ、どう回復したかを表現しています。

 私自身も、団体の代表として詩の朗読などのパフォーマンスをしていますが、ふだんは、フルタイムの会社員をしています。なので生活費はそちらから得ていて、イベント活動はどちらかというと赤字ですね(笑)。

――いつ不登校をしたのでしょうか?
 高校1年生の15歳のときです。中学時代は友人もいましたが、高校ではまったく友人ができなかったんです。というのも醜形恐怖症になりました。醜形恐怖症は自分の顔が醜いと思いこむ神経症です。私が気にしたのが唇の厚さで、唇を気にして人と話せなくなり、学校に行きづらくなり、行っても図書館にいることが多かったです。

 死にきれない毎日だった

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