法務省による"いじめ救済”3306件

 法務省は3月2日、2011年における「人権侵犯事件」のまとめを発表した。それによると、同省の人権擁護機関が新たに救済手続きを開始した人権侵犯事件は2万2168件。前年より472件増加した。

 「学校におけるいじめ」に関するものは3306件(前年比592件増)となり、過去最多だった。また「児童・虐待」に関するものは865件(前年比94件増)で、3年連続で過去最多を更新している。

 今回の発表では、東日本大震災に関連した人権相談が491件にのぼり、うち29件について具体的な救済手続きを行なったことが明らかになった。

 「子ども人権SOSミニレター」による相談は53件だった。おもな相談内容として「転校先の学校でいじめられている、『震災で死ねばよかったのに』とまで言われた」、「避難生活で不安やストレスを感じている、早く福島に帰りたい」などの声が寄せられた。「子ども人権SOSミニレター」は全国の小中学校の児童生徒を対象に配布されている便箋つき封筒のこと。相談事由を書いて投函すると各地の法務局に届く仕組みだ。

 そのほか寄せられた相談は、避難先の知人宅で文句を言われるなど「家族等に関するもの」が85件、福島ナンバーを理由に駐車を断られるなど「名誉・風評等に関するもの」が45件だった。

 同省ではいじめや児童虐待など、人権侵害に関する子どもの駆け込み寺の一つとして、電話相談の場を設けている。「子ども人権110番」は全国の法務局などに設置されており、2007年からフリーダイヤル化されている。(0120・007・110)