大津中2いじめ自殺は、公立学校で起きた「いじめ自殺裁判」において、遺族の要求がほぼすべて認められた希少な例となった。
 
 今回のように学校・市町村の責任まで追及された裁判は少ない。大津中2いじめ自殺と同時期に裁かれていた「北本市いじめ国賠訴訟」では、同級生が証言台で泣きながらいじめの実態を語ったが、その事実は認定されず遺族側が敗訴している。

公立学校は負けない


 公立学校は「いじめ自殺裁判」では負けない。今回も和解であった。その一つの理由としては、子どもが亡くなったその瞬間から、学校は裁判対応を始め、事態の鎮静化を組織的に図っていくからである。
 
 大津中2いじめ自殺も、自殺直後から教育委員会が学校とのやり取りをはじめ、3日後には裁判対応の方向性を弁護士と協議。裁判時、有力な証拠となる校内アンケートについては、アンケート実施後に破棄している。


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