子どもの学ぶ権利、テーマに


 2月4日~5日にかけて、日本フリースクール大会(JDEC)が国立オリンピック記念青少年総合センター(東京・代々木)にて開催された。4回目となる今回はこれまでとは異なり、新法を視野にいれ、シュタイナー学校やブラジル人学校の関係者も参加。オルタナティブ教育について広く捉え、検討しあう大会となった。

 今回のテーマは「子どもの学ぶ権利」。基調講演では「日本の教育を『学ぶ権利』から捉えなおす」と題し、喜多明人さん(早稲田大学教授)が講師を務めた。

 フリースクールやシュタイナー学校、ブラジル人学校など、学校教育以外の教育が全国各地で展開されている。しかしその多くが、学校教育法が定 める一条校や各種学校にあたらないため、公的な支援がいっさい得られていないうえ、無権利状態にある。オルタナティブ教育団体が横断的につながりあうこと で、そうした現状を変えていこうというのが目的だ。

 初日に行なわれたシンポジウムで吉田敦彦さん(京田辺シュタイナー前代表)は「自分に合った学びを選べるよう、その権利の保障の場を市民でつくろうと取り組んできた。しかし現実に、経済的な理由で通えない子がいる。」と語った。

 小貫大輔さん(東海大学准教授)は「教育基本法ではすべての国民は教育を受ける権利があると明記されている。しかし、『国民』ではなく『す べての人』に、また子どもは『教育を選ぶ権利』を有すると改められなければ、外国籍の子どもが置かれている現状は一向に変わらない」と訴えた。

 2日目に行なわれた子ども若者シンポジウムでは、オルタナティブ教育で学んだ4名が登壇。学校外の学びの必要性や卒業後の進路など、当事者の思いを語った。今回のJDECではフリースクール関係者などおよそ180名が参加した。