連載「"自閉症スペクトラム”から見える世界」

 これが自分の体だ、とみんないつの時点で確信するのでしょう。私はいつまでたっても自分の体に慣れなくて、思っている体のサイズと気持ちがマッチしないことがよくあります。このような不思議な感覚をイラストにして、文章を添えてまとめた本が『あたし研究』なのですが、この本を読むたびに、自分のことながら「そうそう」「わかるわかる」と思い、自分にとっての自分はまだまだ未知の存在なのだ、と感じるのです。わからないから、おもしろいのかもしれません。

 自分に興味がなかったころは、毎日がつらく、イヤになることばかりでした。理想の自分と実際の自分に差がありすぎて、その差を埋めることばかり考えていました。本当の自分をどこかに置き去りにしたまま、理想の自分を演じ続け、心が枯れそうでした。


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