不登校新聞

331号(2012.2.1)

自然の中で思う存分に「遊び」を

2013年08月01日 12:12 by kito-shin
2013年08月01日 12:12 by kito-shin


キャンプファイヤー、水遊び……
「元気玉プロジェクト」(福島)

 「前進! フクシマっ子~これからの未来に出来る事」では、「寺子屋方丈舎」による震災支援の取り組みについても発表された。その一つが「元気玉プロジェクト」だ。会津地域のNPOや企業などが連携し、被災者の自立に向けた長期支援や会津に避難している子どもたちの学童保育などに取り組んでいる。プロジェクトの一環として取り組んでいるのが、キャンプだ。被災地では、震災による不安やいら立ちを周囲の大人にぶつけられずにガマンしてしまう子どもが多いという。
 
 そこでこだわったのが「遊び」だ。子どものストレス発散には学習支援ではなく遊びが不可欠だという視点を活動の基盤に据え、大自然のなかで思う存分体を動かして遊ぶキャンプを企画。昨夏からこれまで計17回実施し、350人あまりの子どもが参加した。
 
 「最初は放射能を気にして尻込みする子が多かったが、しだいに子どもどうしで打ち解けてくると、溜まったエネルギーをみんなが発散していた。なかには着替えがなくなり、パジャマで帰る子がいたほど」と、寺子屋方丈舎の担当スタッフ・服部智深さんは語る。
 
 今後は、県内避難者と県外避難者のコミュニティをどうつないでいくかが課題だという。寄付もひきつづき募っている。左記を参照のうえ、お問い合わせを。
 

元気玉プロジェクト

■連絡先■
〒965-0871
福島県会津若松市栄町2-14 
TEL/0242-85-6795 FAX/0242-85-6863
MAIL/genkidama.project@gmail.com

◇郵便振込による寄付◇
郵便振替口座番号:02230-0-95896
加入者名:寺子屋方丈舎
通信欄へ「東北関東大震災被災者支援」と記入してください。

◆銀行振込による寄付◆
東邦銀行 会津支店
店番号:401  
口座番号:2072892
名義:特定非営利活動法人寺子屋方丈舎 理事長 江川和弥嚇

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