みなさんにも読んでいただいているインタビュー記事。これらの原稿は、まず、①発言をすべて打ち込む(テープ起こし)、②余分な話をそぎ落とす、③読みやすいように精製する、という工程をかならず踏みます。「人は1時間で約1万字ぐらい話す」と言われており、テープ起こしは、もはや肉体労働。「せめてクリアな音でテープ起こしをしたい」と思い、購入したのが録音マイク。レコーダーにくっつけて録音するだけで……、なんということでしょう、音質がクリアに!
そんなマイク購入から数カ月後、事件が起きました。この日は本紙理事の奥地圭子さんといっしょに社民党議員へ取材。テーマは戦争。
当時、私が19歳。議員さんと奥地さんとのあいだで飛び交う単語がよくわかりません。教育勅語、学徒出陣ぐらいならまだしも、天皇陛下の藩屏、下山・三鷹・松川事件……。ここは笑顔で乗り切って、テープ起こしの際に勉強しようと心に決めたわけです。
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