報道によると7月24日、哲学者・鶴見俊輔さんが亡くなった。93歳だった。『不登校新聞』では、1999年に鶴見さんに取材をしている。
そのころ僕は高校生。鶴見さんの大ファンだった社会科の教師が、よく文章を紹介してくれていた。自分の思いを言葉にすることができなず、モヤモヤしてくすぶっていた僕にとって、鶴見さんの文章はそのモヤモヤを代弁してくれているように思った。言葉にならない僕の気持ちに、鶴見さんが道筋をつけてくれる。「この人は僕の味方だ」と、僕は鶴見さんと自分を同一視していた。そして、大ファンの教師に「会いに行こうよ」と提案し、6人ほどで埼玉から京都のご自宅まで会いにいった。それも1999年だ。
その後の鶴見さんとの関わりについて、告白しなくてはならないことがある。
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