親は笑っていればヨシ!vol.9
心なんだ。事態は心でややこしくなる。友だちとうまくやれない、先生が苦手、学校が嫌い。心に湧いてくる不安が体を締めつけ、かったるくし、微熱を出す。
学校に行くといじめられる。じゃあ行かなければいい。そうは言っても「行かなきゃいけない」と思うのは、複雑な感情が絡んでくるから。親との関係や環境のなかで生まれてくる不安が、体の苦痛をがまんさせる。葛藤で神経はよれよれ。体はくたくた。
子どもが学校に行かないと不安になるのは親のほう。なぜ不登校に? 自分の育て方が悪いのか。子どもの将来はどうなる。未来のことなんか誰もわからないのに、どんどん時間を先取りして不安になる。親の不安な目が子どもの心に映る。そのことを親は気づかない。
ひきこもって働きもせず、えらそうなことを言う。親に当たる。半人前のくせになにを考えているのか。意気地がない。弱気。なんでこんな人間に育ったんだろう、子どものころは明るかったのに。あんなに手をかけたのに。子どもへの怒りや悔しさも不安から。
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