画期的だった滝川裁判
06年、いじめ自殺の社会問題化の発端になった北海道滝川市の12歳の友音さんのいじめ自殺では、友音さんの母親や叔父の木幡さんらが滝川市と北海道を相手取り、裁判を起こした。その結果、「和解」が成立した。裁判所の出した「和解勧告」は亡くなった側の子どもや遺族の側に立ち、さらにこのような事件の再発を防ぐために学校、教委の対応や言動をきちんと批判して提言しており、今後のいじめ自殺にもよき影響を与える画期的なものだった。
この「和解」は2010年3月のことであり、現在この「不登校の歴史」は06年秋ごろを書いているため、時が飛んでしまうが、この事件を先々号で紹介したので、つなげて今号では裁判の結果を載せておきたい。なお、この滝川いじめ自殺訴訟は本紙288号(10年4月15日号)に特集を組んでおり、報道記事だけではなく、内田良子さんの論説、母親の松木敬子さん、家族のように支援してこられた「もぐらの会」の谷口由美子さん、弁護士の児玉勇二さんの発言と和解調書の要約を掲載している。
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