女優・東ちづるさんの自叙伝です。本書がきっかけとなり、本紙でのインタビューならびに先日の緊急号外へメッセージをいただくことになりました。
 
 読み終えて、まず思ったのは、「カメレオンみたいな本だな」ということ。同じ出来事、同じセリフでも、読み手の立場によって、心にひっかかる部分もそこで感じる色味にも、これほどちがいが出る本というのはめずらしいと思います。
 
 というのも、東さんだけでなく、東さんのお母さん、そしてカウンセラーと、三者の視点が盛り込まれているからでしょう。東さんだけでなく、お母さんがカウンセリングを受けた際の記録も載っています。それにより、「生きづらさを凝縮した一冊」という一言では片づけられない、多彩な魅力に富む一冊になっています。


この記事は登録読者だけが閲覧可能な内容を含みます。続きを読むにはPublishers IDによる読者登録が必要です。