つづく いじめ自殺
2006年11月、いじめ自殺は、まだまだ続いた。12日には、同日に2人、埼玉県本庄市と大阪府富田林市の自殺が報道され、胸がふさがれる思いをした。
本庄市の自殺は、中3男子生徒で、この生徒が在籍する私立中は、いじめの早期発見対策として、年3回、生徒にいじめに関するアンケートを実施していた。そして、この生徒は、6月実施のアンケートには「いじめは受けていない」という項目に○をつけていた。
ところが、アンケートが行なわれた日の放課後、この生徒は学校相談員に「金銭を要求されている」と打ち明けていた。要求していたのは3年生の別のクラスの男子生徒で、11月初めごろから「500円返せ」「利子が1~2万円になっているぞ」などと言い、お金を要求してきた。しかし実際にはお金の貸し借りはなく、そのことを生徒は相談員に訴えていた。
報道によると、死の2日前の11月10日にも学校の廊下で「さっさと金返せや」と怒鳴るような口調で迫られているのを同校の生徒が目撃していた。その 際、脅すように壁を蹴られ、生徒は困ったような表情を浮かべて何も言い返さなかったという。11月初めにも、廊下で肩に手を回されながら「お金返してよ」 と要求される場面も目撃したという。
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