不登校新聞

421号 2015/11/1

子どもの悩み、最多は「人間関係」

2015年10月29日 12:12 by kito-shin
2015年10月29日 12:12 by kito-shin


 チャイルドライン支援センター(以下・チャイルドライン)がまとめた「年次報告」によると、2014年度、もっとも多かった相談内容は「人間関係」であることがわかった。

 チャイルドラインは、子どもの電話相談を受けているNPO団体。年間7万件の電話相談を集計した「年次報告」は、子どもの声を直接、取り扱った国内最大規模の統計調査といえる。
 
 昨年度の年間相談件数は6万8977件。子どもたちからは「一度でいいから僕のこと心配してほしい」(中学生・男子)、「部活で悪口を言われていて行きにくい」(中学生・女子)などの声が寄せられた。
 
 チャイルドラインが電話相談の内容を分類したところ、もっとも多かったのは「人間関係」に関わる相談で1万1378件。98年度から2010年度までの13年間、「性」についての相談がもっとも多かったが、2012年度からは「人間関係」が4年連続トップ。「人間関係」に続き、相談内容として多かったのは「雑談」(9582件)、「性への興味・関心」(7577件)。
この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

「不登校の要因はいじめ」子どもと教員、認識差に6倍の開き

624号 2024/4/15

東京都で2万円、富山県で1万5千円 全国の自治体で広がるフリースクール利用料の補助のいま

622号 2024/3/15

「不登校のきっかけは先生」、「不登校で家庭の支出が増大」約2800名へのアンケートで見えてきた当事者の新たなニーズ

619号 2024/2/1

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

624号 2024/4/15

タレント・インフルエンサーとしてメディアやSNSを通して、多くの若者たちの悩み…

623号 2024/4/1

就活の失敗を機に、22歳から3年間ひきこもったという岡本圭太さん。ひきこもりか…

622号 2024/3/15

「中学校は私にとって戦場でした」と語るのは、作家・森絵都さん。10代に向けた小…