親は笑っていればヨシ!vol.11
なにがあっても笑っていよう。笑いで解決できることが、ずいぶんと多いからだ。そのことをなんとしても伝えたい。
人生、笑えないことのほうが多い。人はみんな「自分の思い込みと淡い期待」で生きていて、それが裏切られると悔しいし、悲しい。怒りだって感じる。そういう感情は自然に出てくるものだから、それを押し込めればいつか爆発する。
いい親ぶって子どもの機嫌をとっていると、ある日、子どものなにげない一言で「ぶつっ」と切れることがある。切れた瞬間に、どばーっと怒りが噴出してとめどもなくなる。ふたが外れた解放感。でも、怒ったあとの疲れと後味の悪さといったらない。強い怒りは毒気をもっているのでへろへろになる。
「ぶつっ」と切れるくらいなら、まだ小出しに文句を言っているほうがマシだ。その文句も習慣化すると体に生えたカビみたいになり、顔も心も黒ずんでくる。
「ぶつっ」や「ぐちぐち」はなにより自分を傷つける。せっかく積み上げてきた信頼関係をぶち壊す。子どもにとっては理不尽な怒りと文句。逆もまたしかり。いきなり切れた子どもに親も脅える。相手にいきなり怒りを爆発されると人は誰だって怖い。
賽の河原の鬼"怒った人間”
積み上げている子どもの石を鬼がやって来て崩していく。この賽の河原の昔話に出てくる「鬼」とは怒った人間のことだと思う。
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