フリースクールに通いながら、高校卒業資格をとれるようにする、というのは、一見矛盾のように見えた。
 
 フリースクールは学校外の場であり、高卒資格は学校制度をクリアすることで得られる資格だから「子どもが戸惑うのではないか」「混乱するのではないか」「やはり、学校は行くべきというプレッシャーを受けて、苦しい子が出るのではないか」。そんな懸念も出され、それについての議論をかなり行なった。子どもも大人もだった。
 
 「自分なりのやり方で勉強をしたい子はフリースクールを辞めないですむのがいい。」「慣れたスペースのなかでスタッフが教えてくれるならできそう。」しかし、別の子は「高校の勉強なんてしたくない、フリースクールのなかで高校の勉強が始まったら空気が変わるんじゃないか。」という。やりたいことを講座にしたり、「いろいろタイム」でさまざまなところに出かけているが、「そのフリースクールの学びと高校の学びってどうちがうんだろうか、知りたい、考えたい。」「フリースクールでも以前から『英語講座』はある、その中身は高校の英語の授業とも、そんなにちがわないのではないか。」「フリースクールで楽しくやっていることが高校の単位になるといいなあ。」「それってできるんじゃない。教育提携する相手の高校が問題だね。」そんな話をいろいろとしあった。


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