不登校新聞

422号 2015/11/15

不登校直後「人生が終わった」と思った 当事者手記

2015年11月12日 20:09 by kito-shin
2015年11月12日 20:09 by kito-shin


 僕は高校1年だった2012年の4月から不登校になり、それ以後約3年間をほとんど家ですごしてきました。不登校になった一番の理由は、人間関係がイヤになったということです。
 
 具体的には、人に気を使いすぎて疲れてしまったり、ストレスからトイレが近くなってしまったりしました。また僕は「嵐」が好きなのですが、「男のくせにジャニーズなんて」とバカにされるのが怖くて言えなくて、同じ趣味をもつ友だちができなかったり、そうした悩みがありました。
 
 いま思えば、だれにでもあるふつうの悩みだったと思います。でも高校1年のときの僕はそれを必要以上に考えすぎてしまったんだと思います。誰かに相談できればよかったのかもしれませんが、それすらもどう思われるかを考えると怖くて、できませんでした。そうしたことが重なり、不登校になりました。
 
 学校に行かなくなってまず思ったのは、「人生が終わった」ということです。そして「死んでゼロから人生をやりなおしたい」と思いました。
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