親の気持ち子の思い
愛知県岡崎市で2006年11月20日朝、ホームレスの女性が内臓破裂などで殺される事件があった。周辺ではホームレスが襲われる事件が続いていたが、とうとう死者が出てしまった。そして2006年12月19日、1カ月後に、14歳の少年が告白したと報道された。襲撃は数人で行なわれ、主犯格とされる28歳の男は逃げているとも報道された。
少年たちによるホームレスの襲撃は、東京でも千葉でも続いていて、新聞記事の扱いも小さいし、テレビではほとんどニュースとして扱われないことさえある。今から23年前、1983年に横浜市で少年たちが集団でホームレスを襲った事件が明るみに出たときは、少なくとも新聞の扱いは1面トップ、テレビニュースもトップでとりあげた。
逮捕された少年たちのことば、「人を殺すことはおもしろかった」「おれたちは地下街を掃除してやっただけ」「奴らはくさい。くさいことは許せない」などは大きく報道された。それはそのまま、そういうことを口にする少年たちの出現に対して、社会が受けた衝撃の大きさを示していた。その後の、数日間は、ニュースはこの「横浜浮浪者襲撃事件」一色であった。
1983年の横浜の事件と今回の岡崎の事件とのあいだには、ある変化が見える。
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