インタビューに答えて頂いた保坂展人さん(社会民主党・衆議院議員)
――現在の教育改革の流れをどのように見られていますか?
小泉政権が靖国問題、郵政民営化問題などを政治上の「商品」として打ち出したように、安倍政権では、教育問題を「商品」として打ち出してきました。
いまの教育改革を押し進める流れはいくつかあります。一つには文科省や中教審を軸にした緩慢な流れです。もう一つは、とにかく「教育が大事だ」とアピールする安倍政権がつくりだした流れです。06年10月、諮問機関「教育再生会議」が生まれました。教育再生会議のメンバーは、大きく二つの主義に分かれていると言えます。新自由主義の人たちと保守主義の人たちです。この二つの主義が、いま教育を急速に変えようとする流れをつくりだしています。ただし、二つの主義は似て非なる部分があり、各論においては衝突することも多いでしょう。実際に、いじめた子に対する出席停止の議論では、意見が割れていました。
――新自由主義と保守主義はどんな意見のちがいがあるのでしょうか?
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