教育社会学者の刈谷剛彦さんと、高校の教壇にも立つ異色のジャーナリスト増田ユリヤさんの対談を中心にまとめられた本である。東京の教育の問題点を切り口に、今の日本の教育の問題点が次々に浮き彫りになってくるような内容になっている。
いじめ自殺や高校未履修問題、教育再生会議で揺れ動く日本の教育現場と、競争をやめたら学力世界一になったフィンランドの公教育の比較から、教育の絶対評価と相対評価の「厳しさ」や、教育の自由化と制度の改革や充実度、予算のかけ方まで検証されていて興味深い。
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