不登校新聞

208号 2006/12/15

書評『「ニート」って言うな!』

2015年12月09日 13:42 by kito-shin
2015年12月09日 13:42 by kito-shin



 玄田有史『ニート』から三浦展『下流社会』まで、世間に流布する「ニート」・「フリーター」論、ひいては若者論に対する批判本である。 3部構成で、著者たちがそれぞれのパートを担当している。それぞれに違う立場・視点からの論考が、ズレたりかみあったりしながらのセッション、と言えばいいか。
 
 最初の本田の論考では、まず、日本で使われている「ニート」という概念が、じつは「就労を希望している」層と「希望していない」層をいっしょくたにしていること、実際増加しているのは前者であり、後者の数は10年間大きく変わってはいないことがデータとして示される。
この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

伝説の娼婦「ヨコハマメリー」【映画評】

195号(2006.6.1)

まんじゅうプロブレムが怖すぎる “今のPTA問題”をまとめた一冊

494号 2018/11/15

“「いじめ」と「いじり」の違いは?” 書評

208号 2006/12/15

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

624号 2024/4/15

タレント・インフルエンサーとしてメディアやSNSを通して、多くの若者たちの悩み…

623号 2024/4/1

就活の失敗を機に、22歳から3年間ひきこもったという岡本圭太さん。ひきこもりか…

622号 2024/3/15

「中学校は私にとって戦場でした」と語るのは、作家・森絵都さん。10代に向けた小…