不登校新聞

207号 2006.12.1

子どもに聞く いじめ緊急座談会

2015年12月14日 15:57 by 匿名
2015年12月14日 15:57 by 匿名

たびたび、いじめ自殺が報道されている。いじめられていた人はこの報道をどう見ているのだろうか。4人の子供に参加してもらい、緊急座談会を開いた。

――どんないじめを受けたのでしょうか?
富山雅美(17歳)
 中学生になってから急に無視され始めました。どうして無視されるのか、全然、わからなかったですね。いじめられていることには、どんどん敏感になって、学校に行くのが怖くなって、たびたび休んでました。

 先生は休むたびに「悪いところを直したら行けるわよ」って説得に来てました。先生としては、いじめる子もいじめられている子も「平等に直れば」と思っていたのかもしれないですね。

 しばらく休むようになって、テストだけ受けに行った日があるんです。でも、教室のなかで友だちの声を聞いてたら、なんか頭のなかが真っ白になってきて「もう飛び降りて楽になっちゃおう」って。結局、なにもしなかったけど「これ以上、学校にいちゃいけない」って、そのときに決めました。

矢部愛弓(18歳)
 物を隠される程度のいじめは一年生から始まってました。年々、エスカレートして、いじめる子たちのグループからは「死ね」とか「ブス」とか、そういうことはよく言われました。あるとき、いじめる子から「ポケモンカードを渡したら、もういじめない」って言われたんですね。それで、私はすごく悩んで友だちにも相談して、やめようかとも思ったけど、結局、カードを渡しました。それでも、いじめはなくなりませんでした。むしろ、そのことを先生が知ったため、私は「チクった」と思われて、もっといじめられるようになりました。

 5年生ぐらいになると、もうクラス中から無視されるようになってました。それまでも先生に相談しても何も変わらなかったですが、5年生の担任はすごかったです。その先生は、授業を潰して、急遽、学級会を開いたことがあります。テーマは私の「いじめ」についてです。学級会で、先生が「矢部さんのいやなところ、やめてほしいことを挙げてください」って言ったんですね。それでクラスの子は挙手していろいろ言いました。すごくつらかったです。その後「今度は矢部さんのいいところを書きましょう」って、みんなにメモ用紙に書かせたんですね。そのメモ用紙は私に渡されましたが、もう充分に傷ついたし、いまさら書かされた「いいところ」なんて見たくもない。それがきっかけで学校には行ってません。
この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

支えになった対応は 小6で不登校した私の教育支援センター体験記

584号 2022/8/15

親から承認されたかった 優等生の私に起きた挫折と不登校

584号 2022/8/15

「無理して学校へ行かなくていいよ」母の言葉に小3の私が反発した理由

584号 2022/8/15

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

584号 2022/8/15

進学校で勉強が追いつかなくなり、高校1年生で不登校になった三宅勇也さん。塾の先…

583号 2022/8/1

「不登校は心のケガ」と話す不登校専門カウンセラー・阿部伸一さん。心のケガを癒し…

582号 2022/7/15

小学校1年生から中学3年生まで不登校だった中村隼人さん(21歳)。高圧的な態度…