毎年、文科省は「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」で、いじめが原因による自殺件数を調査している。それによると、過去10年間でいじめが原因で自殺した生徒数は4名(児童生徒の自殺者数は1403名)。ここ7年間は、いじめ自殺者数0件を記録している。また、教師らによっていじめを解決した「いじめの解消率」も統計が取られており、毎年90%前後を推移している。この統計は、教員による記述をもとにしており、以前から信頼性を疑う声もあがっている。
また、遺書などによっていじめを苦にした事実がうかがわれても、学校側がいじめと自殺との因果関係を認めるケースは少ない。
99年、栃木県鹿沼市で当時15歳の臼井丈人くんが自殺した問題で、両親が市やいじめていた生徒を訴えていたが、05年9月、宇都宮地裁はいじめ事実を認定したものの、いじめと自殺との因果関係を認めなかった。
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