不登校新聞

205号 2006.11.1

第5回 国が「基本法」をしくじるとき

2015年12月21日 12:09 by 匿名
2015年12月21日 12:09 by 匿名

連載「親の気持ち子の思い」


 講演で学校に呼ばれることが多い。「主催者」がPTAであることも、教員であることも、校長会であることもある。私の立場の「いいかげんさ」を示していると思う。

 どこでもこのごろよく「朝ご飯を食べてこない子がいる」「朝ご飯を食べている子と食べていない子のあいだには学力の差が出る」などのあいさつが、主催者側からある。あるいは「食事の重要さが叫ばれる会」などのことばもある。

 そういえばここ2、3年、教育の集まりで「食育」ということばを耳にする。2005年6月の国会で成立し、7月から施行された「食育基本法」がその元になっていると思われるが、この基本法はその目的、成立背景などの捉え方に重大な問題を含んでいると、私は思う。
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