「ハタ」と「ウタ」を受け入れない自由は 君が代・日の丸
公立学校の卒業式や入学式などの学校行事において、校長が教職員に「国旗に向かって起立し国歌を斉唱すること」を命じることは、憲法に違反しないのか。日本の学校現場における、この論争的な問題をめぐって、最近、最高裁の三つの小法廷が相次いで判決を言い渡した。いずれも、起立斉唱の職務命令は、憲法19条が保障する「思想・良心の自由」を侵害する、と主張する教職員の訴えを退けた。この起立斉唱を強制しても憲法19条に違反しないとの結論には、(小法廷の審理に加わらない長官をのぞく)裁判官14人のうち12人が賛成し、違憲との反対意見を述べたのは2人にとどまった。
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