不登校新聞

425号 2016/1/1

揺れる気持ち、自分に課した「4つの決め事」 母親に聞く不登校 

2015年12月25日 16:32 by kito-shin
2015年12月25日 16:32 by kito-shin


 私には3人の子どもがいまして、長男が高校生、次男が中学生のときにそれぞれ不登校になりました。現在28歳になる長男は大学4年生、21歳になる次男はフリーター4年目と、それぞれの道を歩んでいます。
 
 私自身は、息子の不登校に悩んでいたときに出会った仲間と「六等星・不登校の子どもを持つ親の会」を2007年に立ち上げました。現在も毎月1回、名古屋市緑区で親の会を開いています。
 
 「俺の人生は終わった、終わりにさせられた」。不登校直後、次男がそう言いました。学校に行かなくなったのは中学1年生の11月、部活でのいじめが原因でした。2年生のあいだは行ったり行かなかったりをくり返していましたが、3年生は1日も通っていません。
 

ヒントだけでも探した結果…

 
 「この子はどんな気持ちですごしているだろう、ヒントでもいいから知りたい」との思いから「中学生 不登校 掲示板」とインターネットで検索していたある日、一つの書き込みに目が留まりました。
 
 さかのぼって読んでいくと、うちの子とそっくりな内容だったんです。しばらくして、これは次男だと気づきました。以前、夕食時に「どんなハンドルネームがいいか」という話題になったことがあり、そこで挙がった一つが使われていたからです。次男の本音を胸に留めておきたくてコピーを取りました。一部ご紹介します。中2の夏休みに入ったころの文章です。
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