不登校新聞

347号(2012.10.1)

第4回 自律神経と心の病気

2013年12月25日 15:45 by kito-shin


連載「子ども若者に関する精神医学の基礎」


  同じ内科でも、神経内科は、「脳」そのものを取り扱います。一方「心療内科」では、「心」が取り扱われます。心身症という名で、身体的原因だけでは説明しきれない、心身の相関を取り扱おうというのです。その基礎となったのは、フロイトらが進めた深層心理学と、自律神経の研究でした。では、深層とはなんでしょう。

 イタリアでは「ヴェネチア・カーニバル」という、仮面をかぶったお祭りが毎年行なわれています。なぜ、人はお面をつけるのか。仮面は昔から、外部から降り注がれる「目」(敵・呪・神・人)から身を守るためでした。ライオンやトラといった目に見える脅威であれば、私たちは具体的に対応できるし、知恵を寄せ合うことができます。しかし、文明が進み、自然の脅威を克服すればするほど、私たちは「見えない何か」に不安や恐怖を感じるようになります。何かに恐怖するというのは、人間が本来持つ生理反応ですが、具体的な外敵が減少してきたことによって、その反応だけが残って、ほかの何かに恐怖を感じるようになったのです。つまり、外敵の代わりに身体の内側の違和感や、脳が想像するイメージを恐れるのです。これを、ごまかしてくれるのが、お面です。
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