ベーシック・インカムへの疑問の一つに「どうしてお金持ちにもあげるのですか」という声があります。お金持ちは生活に困っているわけではないし、お金のムダづかいになるのではありませんか、というものだ。
これに対して「ベーシック・インカムは生存そのものに対して出すお金であり、お金持ちだからといって差別しません」。そう説明すれば考え方はきれいに示せます。でも、それだけではなかなか納得できないでしょう。もうちょっと具体的に考えてみましょう。
社会には、お金持ちか貧しいかに関わらず、誰でも平等に受けられるサービスがあります。たとえば、ゴミ収集です。「お金持ちは有料」なんて言いません。公立学校の義務教育費も誰も無償です。救急車や消防車も、誰であろうと無料でかけつけてくれます。
では、収入に関係なく提供されるべきサービスとはどのようなものでしょうか。
623号 2024/4/1
就活の失敗を機に、22歳から3年間ひきこもったという岡本圭太さん。ひきこもりか…
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