
かがり火
2011年3月11日。忘れられない、忘れてはならないあの日。東日本大震災による巨大な破壊に直面した日。まもなく満5年を迎える。
あの日、2万人の方が命を落としたが、その後も、家や田畑は奪われたまま、原発事故が暮らしを根こそぎ奪ったままの状態が続いている。東北を訪れるたびに、この間をよくぞ生きてこられた、と思う。
不登校の子どもたちは、震災のなかでどうしていただろう。ひきこもりで逃げようとせずに亡くなった話、仮設住宅のため休めなかった話、避難先の祖父母宅で、不登校や不規則な生活リズムを強く叱責され、被災地へ戻ってきた話も聞いた。
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