2月に筆者の狭い事務所の相談室に、母と80歳の祖父に伴われて、高校3年生の男子生徒が相談にやってきた。彼とは14年ぶりの再会になる。礼儀正しく緊張して祖父の後ろに立っている彼を、14年前の4歳の幼い面影をさがすように見上げると不思議な気持ちになる。

 14年前、彼はDVの父親の虐待を受けていた。幼い彼の目の前でくりかえされる父親の母に対する暴力と母の悲鳴におびえ、突然父親に殴り蹴りされる恐怖にさらされる毎日だった。母と祖父の相談を受け、児童相談所の援助により母子を保護し、母の代理人として父親に対して離婚の訴えを提起して離婚の判決を得た。

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