不登校新聞

430号 2016/3/15

「新学期から学校行くよ」と不登校の子から言われたときの3つの心構え

2017年12月21日 11:22 by koguma

 新学期を控えた今、親子ともども、心がソワソワする時期です。節目だからか「新学期から学校へ行く」「4月から学校へ行くよ」なんて声が子どもからしばしば聞かれます。「無理はしないで」と思いつつも、親の期待感はつい膨らんでしまいがち。すぐさま担任に電話してみたり、「しばらく袖を通してないから」と学生服を新調したり。そこまではいかなくても、わが子を見る目が緩んでしまうもの。しかし、そうした親の機微、子どもは見逃しません。
 
 この場合、あえて一呼吸おくことをおすすめします。子どもは「学校に行かなきゃ」と1年中思っています。同時に「学校に行ってほしい」という親の願いも感じ取っています。「新学期から学校に行く」という決意表明は、子どもが自分の思いと親の願いの狭間で絞り出したギリギリの一言かもしれません。
 
 言葉にしたものの、子ども自身の心はまだ揺れているわけです。学校への連絡も学生服の新調も、すべて子どものためを思ってのことです。しかし、そうした「親のよかれ」が時として「子どもにとっての外堀」を埋めることになってしまう場合があるのです。
 
 ですから、この場合に大切なことは①親はあわてない、②学生服を新調する際はそっとタンスにしのばせておく、③学校に行くという連絡は当日の朝にする、という3点です。とくに③については、欠席の連絡を毎朝欠かさずされている方がいます。これって、心身ともにけっこうしんどいんです。学校への連絡は義務ではありません。いきなりじゃ担任に悪いからと思われる方もいるかもしれませんが、その分の気遣いをお子さんにかけてあげてほしいのです。
 
 学校文化で育ってきた立場からすると、この時期は「節目」や「心機一転」という言葉を使いたくなるかと思いますが、それはあくまでこちら側の話。子どもはそうしたもろもろについても重々承知したうえで葛藤しているのです。そうした子どもの思いを知ったうえで接していただけたらと思います。
 
(不登校新聞・小熊広宣)

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