不登校新聞

　そもそも人間のつくる社会とは不自然なものだ。不自然なものだからルールが必要になる。そして不自然な社会を律しようとするルールもまた不自然にならざるを得ない。当然に社会のルールは管理する側に有利につくられている。それに耐えるには自己合理化が必要だ。世の多くの人々が大なり小なり毎日自己合理化をくり返している。それができなければ社会からはじき飛ばされてしまうのだから、不自然さに疑問を感じていても自己合理化に励まざるを得ない。そしていつのまにか疑問は消え、不自然が当たり前になってしまう。不自然なルールは当然のルールとして社会の物差しとなる。