(写真)2015年、子ども若者編集部の活動発表にて
中学2年生のころから「私が生きている意味って何だろう」と思っていました。学校では、毎日のように私の靴には給食の残飯か、いやがらせのメモが入っていました。授業中もひんぱんに周囲から悪口を言われていました。
ただ、これらのことは学校も親もわかってくれないと思い黙っていました。しかし、いじめに気がついた担任は、親に伝え、親は「そんなのに負けてどうする」と私を叱りました。先生も理解してくれないし、親も理解してくれない。予想していた反応でしたが、私の居場所はどこにもないんだなと思いました。不登校になったのも、リストカットが始まったのも、生きる意味がわからなくなったのも、そのころからです。
写真左・加藤郁美さん、右・悠々ホルンさん
2年前、悠々ホルンさんの歌「私を嫌いなママ~リストカットの理由」を聞いたとき、驚きました。まったく自分の状況と同じだ、と。歌詞は何度も読み返したし、実際に悠々ホルンさんにも手紙を書きました。それでもなお、直接会って聞きたかったのが「生きる意味」でした。悠々ホルンさんに聞きたい、悠々ホルンさんならわかってくれると思ったからです。
取材当日、悠々ホルンさんは考えに考えて、質問に答えてくれました。その気持ちが本当にうれしかったです。 (聞き手・石井志昂)
悠々ホルンさんへの取材記事はこちら
私を嫌いなママ~リストカットの理由~
作詞・作曲 悠々ホルン
私を嫌いなママが言ったのは
聞きたくない悲しい言葉
私は役目をこなし
姉となり大人の振り
我慢し続け
小さい時から愛された記憶が
曖昧で曖昧で
寂しい気持ちを押し殺してた
笑顔で食卓を囲める
家族に憧れてた
愛されたいよ
私を見てよ
この心ボロボロに映るでしょ
愛されたいよ
私はいらない子なの?
優しく名前を呼んで
いけない事だと思う
またみっともないとか言うんでしょ
でも切らずにいられない
毎晩愚痴を聞かされ
せめてその僅かでいい話を聞いて
いなくなってしまえばいいなんて
言うけれど言うけれど
家に帰れば優しくママが「おかえり」って
あの日に帰りたい
本当は甘えたくて
愛されたいよ
私を見てよ
この心もう一度映してよ
愛されたいよ
私はここにいるよ
手を引いてくれてたころのままの私だよ
どれだけ時間が経ってしまっても
愛されたいよ
心離れていても
優しく名前を呼んでくれたら
私も手を伸ばすから
愛されたいよ
愛したいよ
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